故郷の記憶 1100mm×850mm パステル 2016 ピンク色のつるバラ 1100mm×850mm パステル 2016 私がスキな濃いピンク色の小さなつるバラは バラの本で 見たことはないし、バラと言えば はなやかな美しいバラが多種あり 私がイイなーと思うこのつるバラは花がびっしり咲きそれは自分の育ち方というか大きな家に恵まれて育った環境ではなかったから花にも ありふれてどこにでもありそうなつるバラに親しみを感じて、惹かれるのだろうかとこの頃 年老いて来たから思う。 この間 図書館でガーデニングの雑誌を見たら、このつるバラが紹介されていて なにやら源は良い品種の(古き)イイバラの様なことが書いてあって(もう一度その雑誌を見てたしかめておこう)あ、私がイイと思う審美眼はその花の本質を見抜いて、愛らしくスキだと思っていたんだと納得した。 それに小さく くしゃくしゃと愛らしいのは私に似合っている。 昔からどうして大きなあでやかなバラの花より このバラの花に心惹かれるのはどういうことなのだろうと 誰にも言わず、ひそかに何度も心に思っていた。 バラの花を植え 育て うれしかったのはこのバラの花だけだ。他のバラを買って育ててみたが枯れてしまった。 昨年の暮れ 花屋のおばさんの畑でこの花を見つけて残りの一枝をもらって来て飾った。 昨年の最後にこの花に出会い 今年の初め このバラの花を雑誌の中にみつけた。 これは良い一年になるだろう。 そして思いの丈を スキや望みを心にたたえて密かに思い あこがれていれば、自分の眼の前に現れ 手にすることができる。 そう思った。